婚前契約の具体的な内容

どういう内容を書くべきでしょうか。結婚生活を送るにあたり、さまざまな問題がありますから、婚前契約にて決める事項はたくさんあります。具体例を挙げてみましょう。

夫婦のあり方について

  • 夫と妻は、家庭に関する事項については独断で決定することなく、お互いに報告と相談をしなくてはならない。
  • 妻と夫は、理由の如何を問わず、身体的、精神的、性的な暴力を振るわないことを誓う。
  • 夫と妻は、いずれかが入院治療が必要となった場合、相手方の看病に努める。体調不良の場合は、お互いに仕事や家事労働を放棄することができる。
  • 妻と夫は、事故・疾病・老化等によって日常生活に支障をきたすようになった場合、お互いに介護する。
  • 夫と妻は、第三者の異性と親密に連絡を取り合う、密会すること、肉体関係を結ぶこと等の不貞行為をしないと誓う。これに反して、不貞行為をした配偶者は、相手方に対して慰謝料300万円を支払うこととする。

家計について

家計
  • 妻と夫は、それぞれの収入の80%を家計に入れ、その合計額で家計を運営することとする。
  • 家計の管理は妻が行うこととする。
  • 夫と妻は、10万円以上の出費が必要な場合、協議することとし、相手方の許可を得てからこれを支払うこととする。

子どもについて

子ども
  • 妻と夫は、子どもを3人持つことを目標に子作りに協力しあうこととする。
  • 夫と妻は、2年間子供ができなかった場合、不妊治療を受けることとする。不妊治療の方法、治療費の負担方法について十分に協議する。
  • 妻と夫は、5対5の割合で育児を分担することとし、分担方法については十分に協議することとする。
  • 夫は、土日祝日は、5割以上の育児を行うこととし、妻が一人で過ごす時間を確保するように努める。

お互いの両親、兄弟姉妹について

  • 妻と夫は、お互いの両親以上に相手方の両親を大切にするよう努める。
  • 夫と妻は、お互いの兄弟姉妹を尊重し、円満な関係を構築するよう交際にする。
  • 妻と夫は、お盆と年末年始は、それぞれがそれぞれの実家に帰省することとする。
  • 夫と妻は、自分の親の介護は自分の身内で面倒を見ることを原則とする。自分の身内だけでは面倒を見ることが困難な場合、相手方に協力するよう願い出ることができる。その際、相手方に対し、常に感謝の言葉と態度を示し、その苦労を労わなければならない。
  • 妻と夫は、原則としてお互いの親と同居しないこととする。ただし、万が一、同居が必要になった場合、改めて協議する。

ライフスタイルについて

ライフスタイル
  • 夫と妻はお互いの仕事についてはお互いに干渉することなく、お互いに尊重することとする。
  • 夫(妻)は、原則、専業主夫(婦)として家庭を支えることとする。
  • 夫(妻)は、一週間の家事全体の3分の1以上の行うこととする。仮にこれができない場合、協議により翌週以降に繰り越すことができる。
  • 妻(夫)は、夫(妻)の趣味であるフィギュア集めを尊重し、夫(妻)がお小遣いの範囲内にてフィギュアを購入することを認める。
  • 夫(妻)の仕事上の付き合いに妻(夫)も協力することとする。

お互いの約束について

  • 妻と夫は、お互いに誕生日、結婚記念日、クリスマスを必ず一緒に過ごすこととする。
  • 夫と妻は、月に1回以上、デートをすることとする。
  • 妻と夫は、必ず、朝の出勤前にキスをすることとする。
  • 夫(妻)は、20XX年までに禁煙する。
  • 妻(夫)は、携帯ゲームを一日1時間までとする。

離婚時の取り決め

離婚
  • 離婚する場合、不貞行為、暴言暴力、浪費、ギャンブル、セックスレス、嫌がらせ等相手方に肉体的・精神的・経済的に苦痛を与え、婚姻関係を破たんさせた配偶者は、相手方に対して、離婚に伴う慰謝料として500万円を支払うこととする。
  • 清算的財産分与の割合を2分の1ずつとする。
  • 夫と妻は、離婚する際、新算定表に基づいて算出された額を養育費とし、非親権者は、親権者に対し、子が20歳になる日の属する月までその額を毎月支払うこととする。
  • 妻と夫は、離婚後、上記に定めるほか、子が大学に進学した場合は、大学の入学金、授業料等大学の進学にかかる費用を2分の1ずつ負担するものとする。

これらは、ほんの一例です。結婚する前に、お二人で、結婚生活を送るうえでどういう事項について取り決めをすべきか、どういう取り決めにすべきなのかを話し合うことで、お互いの気持ちや考えを確認し、譲り合いながら、お二人にとって幸せが何なのかを見つけていき、楽しい結婚生活を送れるようにしましょう。

弁護士関谷恵美

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